こんにちは。VETS CHANNEL事務局の小川名です。

今回はこちらの論文「4頭の大型犬における大腿骨頭頚部骨切り術後の臨床所見とCT検査による不満足な長期成績の評価」を紹介いたします。

中條哲也先生( ONE for Animals )による整形外科 Basic Lecture Part.1【大腿骨頭切除術】と合わせてご活用ください!
https://e-lephant.tv/vets-ch/vetspay/1003961/

【4頭の大型犬における大腿骨頭頚部骨切り術後の臨床所見とCT検査による
不満足な長期成績の評価】

大腿骨頭頚部切除術(FHNO)は、若齢犬における股関節弛緩に伴う疼痛や、成犬における二次性変形性関節症による疼痛を除去することを目的とした、救済手術である。本手術の成績は犬の大きさと関連しているが、大型犬種で一般的に成績が悪いとされる原因は解明されていない。

本研究の目的は、臨床検査とコンピュータ断層撮影(CT)によって、満足のいかない機能的転帰に関連するFHNOの長期結果を評価することであった。

4頭の大型混血犬が、異なる動物病院でFHNOを受けた。手術後長期間経過したのち、臨床検査とCT検査による評価を行った。臨床検査では、股関節痛、筋萎縮、可動域の減少、慢性跛行が観察された。CT検査では、大腿骨頚部や寛骨臼の骨増殖や骨と骨の接触、骨溶解を伴う過剰な切除など、広範なリモデリングが観察された。1頭で再度、骨切り術が行われた。深臀部筋を介在させたが、術後は改善が認められなかった。

本報告は、大型犬における臨床転帰不良に関連した後期骨再形成の、3次元CT再構成による評価に関する初めての報告である。本研究は、FHNOが大型犬において重度の機能障害をもたらす可能性を示している。このような合併症の発生頻度をより正確に把握するためには、広範な追跡調査が必要である。

Use of clinical and computed tomography findings to assess long-term unsatisfactory outcome after femoral head and neck ostectomy in four large breed dogs.

Ober, C., Pestean, C., Bel, L., et al.

Acta. Vet. Scand., 2018; 60(1): 28. 

PMID: 29747677