こんにちは。VETS CHANNEL事務局の小川名です。

今回はこちらの論文「生後1日目の子犬における口蓋裂のCT評価」を紹介いたします。VETS CHANNELで公開しております、口唇裂整復術の動画とあわせてぜひご活用ください!

口唇裂整復術
講師:田村和也先生(たむら動物クリニック)
https://e-lephant.tv/vets-ch/vetspay/1003959/

【生後1日目の子犬における口蓋裂のCT評価】

背景:

口蓋裂は、口蓋を形成する構造間の癒合の欠如を特徴とする、先天性欠損症である。遺伝的および環境的なものも含め、とても多くの要因が存在する。コンピュータ断層撮影(CT)は、成犬において形態的特徴の評価や頭部疾患の診断に広く用いられている。しかし、新生児期の犬における使用に関するデータはあまりない。

本研究の目的は、生後1日の子犬を対象に口蓋裂のCT評価を行い、口蓋裂評価の観点から3次元モデリングという新たなアプローチを提示することである。

結果:

死産または安楽死となった純血種の新生仔犬23頭を対象に、顕微鏡検査とCT検査を行った。CTデータをもとに3次元モデルを作成し、口蓋裂の表面積を算出した。3DSlicerやBlenderなどのソフトウェアを利用した、多段階のアプローチが適用された。

10頭の犬において口蓋の欠陥が認められ、そのうち5頭は口蓋裂、3頭は両唇口蓋裂、1頭は片唇口蓋裂、1頭は片唇裂であった。口蓋裂の表面積は31〜213 m㎡であり、口蓋の総表面積の11〜63%を占めた。13頭には異常がなく、対照群とした。

結論:

CTおよび3次元モデリングは、新生児期の犬の口蓋障害の評価に非常に有効であった。口蓋の自然な彎曲に合わせた3Dモデルを作成し、より精密なデータを得ることができた。これらのモデルから得られた新生児期の犬における口蓋裂の形態学的特徴、CT所見、高度画像解析は、犬のこの奇形に関する知識を増加させるものである。

Computed tomographic evaluation of cleft palate in one-day-old puppies.

Pankowski, F., Paśko, S., Max, A., et al.

BMC Vet. Res., 2018; 14(1): 316.

PMID: 30342508