こんにちは!VETS CHANNEL事務局の小川名です。

今回はこちらの論文「歯科用X線とCTの比較:健康な小型犬・猫の歯槽構造の計測」を紹介いたします。

歯科に興味がある方はぜひ、VETS CHANNELにて本日公開の
『 歯科と向き合うはじめの一歩 』シリーズとあわせてご覧ください!
https://e-lephant.tv/vets-ch/vetspay/1003848/

【歯科用X線とCTの比較:健康な小型犬・猫の歯槽構造の計測】

背景:
歯科疾患は犬や猫に多く見られ、歯槽構造の正確な測定は治療計画を立てる上で重要である。獣医学では、CT(コンピューター断層撮影)とDTR(歯科用X線撮影)を比較した情報はまだ報告されていない。

目的:
本研究の目的は、健康な犬と猫の歯槽骨構造のDTRとCTを比較することであり、2種類のスライス厚(0.5mmと1.0mm)のCT画像を評価することである。

方法:
犬はマルチーズ2頭とスピッツ、ビーグル、ポメラニアン、ミックスの6頭(1~8歳、去勢済みオス4頭および避妊済みメス2頭)を対象とした。猫はドメスティックショートヘア6頭(8ヶ月~3歳、去勢済みオス4頭および避妊済みメス2頭)を対象とした。上顎犬歯と下顎犬歯、上顎第4小臼歯、下顎第1大臼歯、上顎第3小臼歯、下顎第4小臼歯の歯髄腔と歯幅の比率(P/T比)と歯周腔を測定した。

結果:
犬、猫ともに歯列全体のP/T比と歯周腔は、CTに比べてDTRの方が小さかった。またスライス厚1.0mmのCT画像は、スライス厚0.5mmの画像に比べて一般的に大きく計測された。

結論:
今回の結果から、スライス厚の薄いCTの方が歯槽骨構造の情報をより正確に得られることがわかった。したがって小型犬・猫の歯の構造を評価するのに、追加のDTRは必要ないかもしれない。

Comparison of dental radiography and computed tomography: measurement of dentoalveolar structures in healthy, small-sized dogs and cats
J Vet Sci. 2020 Sep;21(5)
PMID: 33016021