こんにちは!VETS CHANNEL事務局の小川名です。

今回はこちらの論文「mini-hemilaminectomyで治療した胸腰椎椎間板ヘルニアの犬220頭における短期的な臨床結果」を紹介いたします。

ぜひ、VETS CHANNELにて公開中のネオベッツVRセンター、王寺隆先生による「椎間板ヘルニアAtoZ」のシリーズとあわせてご覧ください!

椎間板ヘルニアAtoZ 第1回 椎間板ヘルニアとは|VETS CHANNEL (e-lephant.tv)

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【 mini-hemilaminectomyで治療した胸腰椎椎間板ヘルニアの犬220頭における短期的な臨床結果】

胸腰部椎間板ヘルニアは、動物病院でよく遭遇する疾患である。減圧術にはさまざまな術式が記載されているが、そのほとんどは臨床研究というよりも術者の好みや経験に基づいている。
本研究の目的は、大規模な犬のコホート研究において、Hansen I型の胸腰部椎間板ヘルニア(IVDE)における胸腰椎減圧術にmini-hemilaminectomyを用いた場合の、歩行や排尿復帰に関する臨床結果、および合併症の発生率を明らかにすることである。
急性の胸腰部IVDEで来院して外科的減圧術を受けた犬を対象に、レトロスペクティブな研究をおこなった。
合計で252件の脊椎減圧術がおこなわれた。
改良フランケル分類(脊髄損傷の評価尺度、MFS)が5~0の患者の回復率は、それぞれ100%、99%、100%、96%、86%、64%であった。MFSが5~0の患者の平均排尿日数は、それぞれ1.5(標準偏差[SD]±0.7)、1.8(SD±1)、4.3(SD±1.7)、6.4(SD±2.2)、9.3(SD3)、11.9(SD±2.2)であった。5~0群の平均歩行日数は、それぞれ2(SD±0.7)、2.6(SD±1)、7.6(SD±4.4)、10.1(SD±2.5)、16.1(SD±2.9)、19.3(SD±2.6)であった。
術後合併症は32件でみられ、合併症率は13%であった。軽度の合併症が全体の38%を占め、重度の合併症が全体の62%を占めた。
合計15頭の犬が、胸腰部椎間板ヘルニアまたは外科手術の直接的な結果として死亡または安楽死し、死亡率は全グループで6%であった。
mini-hemilaminectomyは、文献に記載されている他の脊髄減圧術と同様の臨床転帰、短期転帰をもたらすことが示された。

Ross C Elliott 1Chantel MoonGareth ZeilerRemo LobettiAffiliations expand