こんにちは!VETS CHANNEL事務局の小川名です。

今回はこちらの論文「エビデンスに基づいた犬の瞬膜腺脱出に対する外科的手法 Rapid Review」を紹介いたします。

ぜひ、本日9/17にVETS CHANNELにて公開された「瞬膜腺脱出整復術【ポケット法】」の動画とあわせてご覧ください!

瞬膜腺脱出整復術【ポケット法】|VETS CHANNEL (e-lephant.tv)

【 エビデンスに基づいた犬の瞬膜腺脱出に対する外科的手法 Rapid Review 】

瞬膜腺の脱出は、犬の重要な眼疾患のひとつである。さまざまな外科的介入が報告されているが、効果的な手法は臨床医の好みの問題であると考えられている。
このラピッドレビューの目的は、瞬膜腺に対する外科的手法の有効性と、その結果としての涙液の量的および臨床的な結果に対する影響について、既存の査読付きエビデンスを評価することである。
著者らは2017年9月13日に、「犬」「涙腺」「手術」に関連する用語を用いてCAB Abstracts、PubMed、Medlineの構造化書誌検索を実施した。収録された研究は、研究デザイン、報告の特徴、手術手技、手術および涙量の転帰について評価された。
特定された315報の研究のうち、15報が組み入れ対象となった。7種類の置換術が確認された。1報のクロスオーバー試験を除いて、すべての研究は観察的または記述的であった。転帰の報告にはばらつきがあり、涙液の状態や品種による再発傾向に関する詳細は限られていた。データが不十分であるため、手術の失敗率や涙液の転帰について手法を比較することはできなかったが、比例メタ分析の結果、Morganのポケット法の全体的な失敗率は3% (95% CI 1-7%) であった。
獣医学的外科研究の報告方法が改善されれば、エビデンスの評価と統合が可能となり、潜在的バイアスの減少が期待される。

An Evidence-Based Rapid Review of Surgical Techniques for Correction of Prolapsed Nictitans Glands in Dogs
Vet Sci.2018 Aug 23;5(3):75.
PMID:30142957