こんにちは。エレファントTV事務局の小川名です。
会陰ヘルニア整復術には、内外閉鎖筋など筋縫合によるもの、骨や靭帯を利用するもの、インプラントを利用するものなど、さまざまな術式が知られています。
今回紹介する動画は、横浜山手犬猫医療センターの川合 智行先生による「会陰ヘルニア整復術①〜⑤」です。プロリンメッシュを用いた会陰ヘルニア整復術について、実際の術式から、適応症例や術式選択におけるメリットまで、詳細に解説してくださいました。
今後の術式選択の一助として、ぜひご覧いただければと思います。
■ 会陰ヘルニア整復術 ①切皮
1. 切皮、触診による確認(00:00〜05:00)
Point! 触診によりヘルニア孔と周辺組織(特に筋肉)の状態を確認し、術式を決定する

2. 坐骨の露出(05:00〜13:16)
Point! 外陰部に向かう血管・神経を傷つけないよう注意する

■ 会陰ヘルニア整復術 ②メッシュの設置
3. プロリンメッシュによるヘルニア孔閉鎖、坐骨によるメッシュ固定(00:00〜09:30)
Point! 円錐状にしたプロリンメッシュを直腸に沿って孔に挿入し、坐骨と縫い合わせて固定する

4. 仙結節靭帯によるメッシュ固定(09:30〜19:55)
Point! 仙結節靭帯の奥には坐骨神経があるため、結紮縫合時は深部へ攻めすぎないようにする

■ 会陰ヘルニア整復術 ③縫合
5. 縫合(00:00〜04:56)
Point! 死腔を埋めるように縫合する

■ 会陰ヘルニア整復術 ④対側の整復
6. 筋肉縫合によるヘルニア孔閉鎖(00:00〜11:06)
Point! 初期病変であり周囲の筋組織が十分に残っている場合は、筋肉縫合で対応する

■ 会陰ヘルニア整復術 ⑤解説
7. 症例情報、術式について(00:00〜05:22)
Point! 周囲組織が脆弱化している重症症例では、坐骨や靭帯などを用いた整復術が推奨される
Point! 円錐状プロリンメッシュ設置法は、ヘルニア孔閉鎖だけでなく直腸変位の予防にも有用といえる

こちらの動画はVETS CHANNELでご覧いただけます!
会陰ヘルニア整復術 ①【切皮】|VETS CHANNEL (e-lephant.tv)
会陰ヘルニア整復術 ②【メッシュの設置】|VETS CHANNEL (e-lephant.tv)
会陰ヘルニア整復術 ③【縫合】|VETS CHANNEL (e-lephant.tv)
会陰ヘルニア整復術 ④【対側の整復】|VETS CHANNEL (e-lephant.tv)
会陰ヘルニア整復術 ⑤【解説】|VETS CHANNEL (e-lephant.tv)
是非ご覧ください!